VvK41
ボイス美術
Beuys Bijyutsu

2025年12月12日(金)から24日(水)
12:00から18:00 (月曜日休み)


「ヨーゼフ・ボイス」をテーマにした展覧会です。
「人間は誰でも芸術家である」という理念のもと、
「社会彫刻」を展開し、死後も絶大な影響力を
維持し続けるヨーゼフ・ボイス。
ただ、ヨーゼフ・ボイスをアートの歴史として捉えるのではなく、
この不安定な社会情勢の中、戦争経験者でもあり、
教育者でもあり、政治・スピリチュアル・環境問題に
コミットしたヨーゼフ・ボイスを考察することに意義と
可能性を感じ、企画しました。

井上明彦 INOUE Akihiko
大石茉莉香 OISHI Marika
岡本光博 OKAMOTO Mitsuhiro
川口亜子 KAWAGUCHI Ako
菊池和晃 KIKUCHI Kazuaki
北尾博史 KITAO Hiroshi
白川昌生+居原田遥 SHIRAWAKA Yoshio + IHARADA Haruka
木彗花 TAKAGI Suika

* 展覧会記録冊子作製予定です。
楠本智郎さん(つなぎ美術館学芸員)
によるテキスト掲載予定
A5スクエアサイズ、16ページ。
1200円。予約受付できます。
希望される場合はメールしてください。
kunstarzt@gmail.com




井上明彦
INOUE Akihiko

にさか村
2021年
鉄、トタン、木、ジェッソ、アクリル、映像、ネオン、
カンヴァスによる複合的インスタレーション
旧旅籠「萬屋」1階
*「かけがわ茶エンナーレ2020+1」展出品
作品《Twisting Tokaido》の1階部分




大石茉莉香
OISHI Marika

パープルレイン
2025
phooto by Studio Ausgang




岡本光博
OKAMOTO Mitsuhiro

r#556 Euro Ring
2010
中央部分をくり抜いたユーロ硬貨、指輪ケース
神戸ファッション美術館での展示




川口亜子
KAWAGUCHI Ako

Baa,Baa,Black Sheep/黒羊
2024-2025
羊毛フェルト

ボイスの「Felt Suit」とアイスランドの羊たちに
影響を受けて制作している作品です。
ボイスにとってフェルトは「保護」と「生命」の象徴だといわれてますが、
その通り、フェルトの暖かさはそのまま人の温かさに置き換えられ、
社会の中で傷ついた心身を優しく包み込んでくれます。
それは私自身、アイスランドを旅したときの寒さと疲労を、
途中で出会った無邪気で自由奔放な羊たちに心を癒され
元気をもらった経験と結びついています。




菊池和晃
KIKUCHI Kazuaki

Draw the City
2020
KUNST ARZTでの個展風景




北尾博史
KITAO Hiroshi

鍵 -la cle-
2025
文庫本、鉄、木




白川昌生居原田遥
SHIRAWAKA Yoshio + IHARADA Haruka

白川昌生展 ここが地獄か、極楽か。」展示風景
(原爆の図丸木美術館、2021)撮影:木暮伸也




木彗花
TAKAGI Suika

Gabe series ○
2025
スマ―トフォン、膠

簡単に情報を得たり会わずとも誰かと繋がることができる、
手のひらに収まるスマートフォンは、
今の世の中を生きる人々が1番身につけている、
大切にしているジュエリーだと考えます。
当たり前になくてはならない存在であるスマートフォン。
それを粉砕した時、どんな色でも灰色になりました。
まるで世の中の色の様で、輝いてもいます。
便利なツールである裏には、
人間の記憶や欲望が灰化しているように感じます。
小さい頃は、ただ楽しかったり、
無心で純粋な気持ちだった気がします。
泥団子や積み木がその例です。
小さい頃に夢中になったことは誰にでもあると思います。
それが今の自分を、少なくとも私たちを作ってくれている気がする。
コンクリートと同じで、地に足をつけて歩いています。
楽しい、悲しい、嬉しい、寂しい。様々な感情は、人間の美しさです。
自分の目で見て、感じたものも、信じて大切にして欲しいと私は考えます。