VvK38 田中広幸キュレーション TANAKA Hiroyuki curation white noise・white out・white fixing 2024年8月23日(金)から9月1日(日) 12:00から18:00 月曜日休み 田中広幸 / TANAKA Hiroyuki 山下裕美子 /YAMASHITA Yumiko 山本雄教 / YAMAMOTO Yukyo KUNST ARZTでは、VvK (アーティスト・キュレーション) 展覧会の38回目として、田中広幸キュレーションによる 「white noise・white out・white fixing」展を開催します。 田中広幸は、書籍の各ページの行間だけを切り除いたり、 書籍の内側に植物の姿を浮かび上がらせたりする 知的でストイックな仕事をしてきたアーティストです。 本展では、企画者の田中広幸に、 モノの価値を考察する手段の一つとして 紙の凸凹によるエンボス表現を続けてきた山本雄教、 紙コップや紙風船など何でもない紙製の日用品を 磁器にすることで、そこに美と儚さを内包させる 山下裕美子の2人を加え、 静謐な白い空間と時間が構成されます。 (KUNST ARZT 岡本光博) ここにある慎重な手技の持続が、 どこかアイロニカルで時にシニカルな 印象さえ与えるとすれば、それは問答の 形式から逸脱したような曖昧な問いに 動機づけられているからかも知れません。 結果、長い留保の先に手にできたかに思える回答は、 ホワイトノイズとなって 明滅を繰り返すだけのようにも思えます。 しかし、迂遠ともいうべきこのような構えは、 「何か」を問われた(と理解した) 作り手の避けがたい応答だったのです。 立ち込める靄にホワイトアウトしつつも、 揺れ動く問いと遠い回答のあいだで 完了未定のフィキシングを 続行するという応答です。 ここにある白い表出と余白が、 堅固な全体性に届かないままに、 様々なイメージを招来し続けることを 願いたいと思います。 田中広幸(美術家、本展キュレーション) Press Release |
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田中広幸 / TANAKA Hiroyuki ルビ 2024 文章に振られたルビだけを残して、 その他の部分を切り落とす。 文脈から離脱し「意味」から解き放たれた文字が、 書籍の中で気ままに浮遊する。 |
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田中広幸 / TANAKA Hiroyuki 箕面アートウォーク2023での展示風景 |
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山下裕美子 /YAMASHITA Yumiko fossil scene/paper balloon 2023 磁器 photo by KORODA Takeru |
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山下裕美子 /YAMASHITA Yumiko 石の紙 2022 photo by KORODA Takeru |
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山本雄教 / YAMAMOTO Yukyo Dots of life 2014 麻紙 一円硬貨 |
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山本雄教 / YAMAMOTO Yukyo White noise (4:33) 2019 鳥の子紙、筆圧による凸凹 |
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