寺岡 海 個展 TERAOKA Kai solo exhibition 春のまえがき Before Spring Comes 2022年3月12日(土)から20日(日) 12:00から18:00 月曜日休み KUNST ARZTでは、5年ぶり3度目となる 寺岡海の個展を開催します。 寺岡海は、この世界の有様を、 考察、分析、再構するアーティストです。 ある特定の雲を前後から同時撮影した「a cloud(2011)」、 おもちゃの星を打ち上げ、夜空に追加した「星をつくる(2012)」、 ある丘に18か所の録音機を配置し、 丘が聞いている音をギャラリーで再生する「風(2017)」など。 本展では「春のまえがき」と題し、 「今ここにあるものとないものが互いに関連しあう」構想です。 当たり前だと思っていることを揺さぶられに来てください。 (KUNST ARZT 岡本光博) PRESS RELEASE 展覧会コンセプト 2021年冬。数カ月後に訪れるであろう春について考えている。 冬の訪れを否が応でも感じるこの時期に、 春のことを考えることは難しい。 今はとても寒い。考えようとしてもこの寒さが、 春を未だ遠い未来、あるいは過去の景色となり ぼんやりとしか想像することができない。 季節はいつだってここにしかない。 なぜなら、僕たちはいつも現在にしかいることができないのだから。 今ここにはないものについて考えること。 本展覧会では知覚や認識、時間や場所、状況によって 見えづらくなったものをつなぎ合わせながら、 一つのインスタレーションとして構成する。 それは、今ここにはない春に対してのまえがきを書くような 試みであり、さまざまな出来事をそこにはないものと 連続させることによって、 この場所や時間を捉えようとする試みでもある。 (2021年12月、京都のアトリエにて。) TEARAOKA Kai (b.1987, Hiroshima pref, lives and works in Kyoto) is a conceptual artist. He thinks, analyzes and reconstructs about the state of this world. He graduated from the painting course at Kyoto Saga university of arts. |
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Snow Clock 2022 ガラス、雪どけ水 |
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雪のための絵 2022 紙、チョーク |
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自宅の花を中継する 2019- 花、花瓶、水、モニターなど |
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春の練習 #3 2022 花瓶、パステル |
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個展「春のまえがき」より 2022年 |
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ニューミューテーション#2 世界のうつし 展 京都芸術センター展示風景 (2019) |
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A Wind 2017 スピーカー(18 チャンネル)、プロジェクター、 アクリル板、木材 サイズ:900×900mm、30 分(ループ再生) 風はどんな音がするのだろう。 そう思っていくら耳を澄ましてみても、 聴こえるのは私の耳の周りで鳴る 風の部分が作り出した音だけで、 私の視界に広がる目に見えぬ 風の造形とは違うものだった。 私が知りたいの風の全体の音であり、形である。 風はどんな形で、どんな音を立てているのだろう。 展覧会「A Wind」では、18箇所で同時に録音した 風のノイズをそれぞれ18個のスピーカーから 出力する装置を制作し、「私」という知覚の限定が なければこの世界はどのような姿として 現れるのかを捉えることを試みる。 一つ一つの風の音は私たちのよく知るものであるが、 それが集合した時にどのような音が発生するのだろうか。 その音は私たちに聞こえないだけで 常に世界でなっている音である。 以上、個展「A Wind」(2017)より |
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KUNSTARZTイベント1st 寺岡海「星をつくる / making of star」 9月22日(土)19:00 平安神宮前公園 「星」が流され始めた為に高度400mほどで終了となりましたが、 数億光年の星にまぎれるアートの新星を上げることができました! 途中、警官の職質を受けましたが、 「アートである」との主張になんとか理解?して頂けたようで・・・。 多くの方に見学・参加・協力して頂き、本当にありがとうございました。 以上、 個展「世界と私のあいだ」展(2012)より |
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measure May 11 - June 10, 2012 |
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measure <June 4-10, 2012> この作品は、ものを『つくる』ことについて考えた作品です。 普段寸法表記は何かに対して、 手段や方法として便われます。 本展示では 何もない窒聞に対して、寸法が記入されています。 つ表り、寸法を手段ではなく、 それ自体を目的として行なわれています。 例かに対してではなく、それ自体を目的とするごとで、 何もない空聞から私たちは「長さ』を『つくる』ことができます。 何かを計り出し、その存在を自分自身が知る事、 それはつまり「もの』を作りだす行為に値するの ではないかと考えています。 この展示はワークインプログレス(進行しながら制作される)ます。 段々と何もなかったはずの空聞が寸法によって 埋め尽くされていく様子をこ覧いただけます。 2012.5.11 (アーティストによるテキスト) 以上、 Window Jack Project vol.1 by KUNST ARZT(2012) Shin-Puh-Kan (新風館) |
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経歴 1987年 広島県生まれ 2012年 京都嵯峨芸術大学芸術学部 造形学科油画分野 卒業 個展 2018「A Wind #2」2kw Gallery(滋賀) 2017「風」KUNST ARZT(京都) 2015「Blanket and Dog」Gallery Parc(京都) 2012「世界と私のあいだ」KUNST ARZT(京都) 2010「年輪と人」三軒家アパートメント(広島) グループ展 2021「日韓藝術通信 5「温度- 往復書簡-」 The Terminal Kyoto (京都) 2020「ウィルへルミーの吊り板」 MEDIA SHOP Gallery2 (京都) 2019「『応答』〜SUMMER STATEMENT 2018 報告とその後〜」 BIYONG POINT (秋田) 2019「ニューミューテーション #2 - 世界のうつし 展-」 京都芸術センター 2017「未来の途中の、途中の部分」 @KCUA 京都市立芸術大学ギャラリー(京都) 2016「Summer Statement」森の家(広島)*企画・キュレーション 2016「Poehum」山本製菓(大阪) 2015「オブジェ・ダール -もうひとつの未来の途中」 京都工芸繊維大学D-labアネックス(京都) 2015「高尾小フェス」旧高尾小学校(京都) 2015「京都-清州 現在美術の地層2015-状態としての存在」 京都嵯峨芸術大学付属ギャラリー(京都) 2015「time lake」新風館、ART SPOT KORIN」(京都) 2014「あれからの、未来の途中 -美術・工芸・デザインの新鋭12人展-」 京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都) 2014 「京都嵯峨芸術大学油画・洋画研究室展」 Art Space MEISEI 2013「無限の数え方/How to Count Infinity」 KUNST ARZT(京都)*企画・キュレーション 2012「Window Jack Project」新風館(京都) 2012「Painting Point」同時代ギャラリー(京都) 2011「SAGA DASH & SAGA DASH AWARD」 MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w(京都) 2011「one room'11」京都嵯峨芸術大学クラブボックス *企画・キュレーション |
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a cloud 2011 「雲という現象の中から 『A cloud(=ひとつの、唯一の雲)』を作ること」 というコンセプトを元に、 2011年9月6日〜15日まで、 参加者にそれぞれ京都・滋賀の指定の場所に立ってもらい、 雲を両側から同時に撮影を行ないました。 撮影は、参加者一組を結ぶ直線上に 雲が現れた時にのみ行われ、左右反転した雲の像を 写真に収めることを目的としています。 その方法で撮影を行なうことにより、 二つの写真の中で「同じ雲ならば左右反転した 像をしていなければならない」 という必要性が生まれます。 その視点が雲に対してアイデンティティを生み出すこととなり、 『A cloud』を回収することができると考えています。 そして、この行為は世界の中で それがただ「あった」という事実を、 同時に生きる私たちの日常の中に意味のない存在として 成り立たせることが可能なのではないでしょうか。 (アーティストによるテキスト) |