寺岡 海 個展
TERAOKA Kai solo exhibition


A Wind

2017年10月31日(火)から11月5日(日)
12:00から18:00


KUNST ARZTでは、2度目となる寺岡海の個展を開催します。
寺岡海は、この世界の有様を、再度、観測し直すアーティストです。
あるグループ展の搬入時間を、他の作家の手伝いと
缶コーヒーを飲む時間に充て、山積みにした空き缶の山を
作品とした「EMERALD MOUNTAIN MOUNTAIN(2016)」、
手を粘土のような可塑性を持つ一つの素材として扱ってみる
「My Hand Sculpture(2017)」。このように、慣例的、慣習的
行為から敢えて距離を置き、違った視点で捉えてきました。
本展では、複数の場所の風の音が周囲を取り巻く
インスタレーションがメインとなる構想です。
「風」の認識を揺さぶられに来てください。
(KUNST ARZT 岡本光博)



アーティストステートメント

風はどんな音がするのだろう。
そう思っていくら耳を澄ましてみても、
聴こえるのは私の耳の周りで鳴る
風の部分が作り出した音だけで、
私の視界に広がる目に見えぬ
風の造形とは違うものだった。
私が知りたいの風の全体の音であり、形である。
風はどんな形で、どんな音を立てているのだろう。

本展覧会「A Wind」では、18箇所で同時に録音した
風のノイズをそれぞれ18個のスピーカーから
出力する装置を制作し、「私」という知覚の限定が
なければこの世界はどのような姿として
現れるのかを捉えることを試みる。
一つ一つの風の音は私たちのよく知るものであるが、
それが集合した時にどのような音が発生するのだろうか。
その音は私たちに聞こえないだけで
常に世界でなっている音である。




A Wind

2017
スピーカー(18 チャンネル)、プロジェクター、
アクリル板、木材
サイズ:900×900mm、30 分(ループ再生)




KUNSTARZTイベント1st 寺岡海「星をつくる / making of star」

9月22日(土)19:00 平安神宮前公園

「星」が流され始めた為に高度400mほどで終了となりましたが、
数億光年の星にまぎれるアートの新星を上げることができました!
途中、警官の職質を受けましたが、
「アートである」との主張になんとか理解?して頂けたようで・・・。
多くの方に見学・参加・協力して頂き、本当にありがとうございました。




「世界と私のあいだ」展にむけての
アーティスト・ステートメント

「世界」とは一体何か。
私は世界それそのもののことを知りたいと思っています。
その為に私は「見る」ということを問います。
なぜならそれは世界と私のあいだに位置し、
世界がそれを通過する際に
何かが起こり世界そのものを確認することを
不能にしていると感じるからです。

 例えば、雲は遠いことで立体物に見え、大きいことで
その立体を把握することができません。
また、星は私たちのいる地球よりも
遥かに大きいものであるのに、
あまりに遠いので点でしか見ることはできません。
そして私は世界に対してとても小さいので
世界を全部見渡すことができません。
全部私の身体に対して大きすぎるのです。
もし私が雲や星に対してそれより大きければ
上記のことは起こりえないのです。

このように世界と私のあいだにある、
この身体から見るという行為によって、
世界は分断され、
違う見え方をし、
違うものになり、
世界そのものを見ることを
不能にしているのではないでしょうか。
(それは今わたしがここにいることの
証明でもあるのですが。)
つまり、逆に私の身体、時間に捕われない視点から
ただ見ることは世界を全体として見ることであり、
それはいわば世界と私の「あいだ」を還元し、
みんなが同じものを見えるように
することだと考えています。

 本展覧会では、そのような「あいだ」で
起こってしまっていることを捉え、
雲と星、それぞれについての作品を制作し
世界のあり方について考えます。
そして、今まで世界と私を隔てていた
「あいだ」がなくなる時、
世界は一体どのように見えるのか。
私はそれが知りたいのです。

2012.6.30

以上、
寺岡海「世界と私のあいだ」展
2012年9月18日(火)から23日(日)




KUNST ARZT window jack project vol 1
Shin-Puh-Kan (新風館)
May 11 - June 10, 2012



measure <May 12-19, 2012>




measure
<June 4-10, 2012>

この作品は、ものを『つくる』ことについて考えた作品です。
普段寸法表記は何かに対して、
手段や方法として便われます。
本展示では
何もない窒聞に対して、寸法が記入されています。
つ表り、寸法を手段ではなく、
それ自体を目的として行なわれています。
例かに対してではなく、それ自体を目的とするごとで、
何もない空聞から私たちは「長さ』を『つくる』ことができます。
何かを計り出し、その存在を自分自身が知る事、
それはつまり「もの』を作りだす行為に値するの
ではないかと考えています。
この展示はワークインプログレス(進行しながら制作される)ます。
段々と何もなかったはずの空聞が寸法によって
埋め尽くされていく様子をこ覧いただけます。
2012.5.11 
(アーティストによるテキスト)






a pixel
2012

「私が雪原を歩いていき、だんだんと小さくなり、
デジタル画像の構成要素の最小単元である
一つのピクセルになる」という作品です。
一番右の大きい写真の中央の地平の黒い点がそれになります。
それによって、今まで画像(イメージ)を構成する
集合によって成り立つ要素であったピクセルに対して、
そのピクセル一つで表される存在というものが
私の行為によって作り出されます(=a pixel)。
その途端、その私という1ピクセルと同等にその他のピクセルも、
そのような存在として捉える可能性ができはしないだろうか、
ということを実験した作品になります。
つまり750×750=56 万2500 個のピクセルで構成されている
この写真は、その数だけの存在の「可能性」を露にすることが
できないかという考えから作られました。
そしてこの写真は、世界をイメージ
(記号=言葉によってくくられ、対象を示す代わりとなるもの)
として捉えるのではなく、ピクセルの数だけ世界を均等に分割し
(デジタル画像のこと)、意味のない存在としての
存在(一つのピクセルのこと※1)として
還元する機能を持つものとなると私は考えています。
 (アーティストによるテキスト)




a cloud
2011

「雲という現象の中から
『A cloud(=ひとつの、唯一の雲)』を作ること」
というコンセプトを元に、
2011年9月6日〜15日まで、
参加者にそれぞれ京都・滋賀の指定の場所に立ってもらい、
雲を両側から同時に撮影を行ないました。
撮影は、参加者一組を結ぶ直線上に
雲が現れた時にのみ行われ、左右反転した雲の像を
写真に収めることを目的としています。
その方法で撮影を行なうことにより、
二つの写真の中で「同じ雲ならば左右反転した
像をしていなければならない」
という必要性が生まれます。
その視点が雲に対してアイデンティティを生み出すこととなり、
『A cloud』を回収することができると考えています。
そして、この行為は世界の中で
それがただ「あった」という事実を、
同時に生きる私たちの日常の中に意味のない存在として
成り立たせることが可能なのではないでしょうか。
 (アーティストによるテキスト)



略歴
寺岡海
TERAOKA Kai

1987年 広島県生まれ
2012年 京都嵯峨芸術大学芸術学部
造形学科油画分野 卒業
2013-2016年 京都嵯峨芸術大学芸術学部
油画研究室 教務助手


個展
2015「Blanket and Dog」Gallery Parc(京都)
2012「世界と私のあいだ」KUNST ARZT(京都)
2010「年輪と人」三軒家アパートメント(広島)

グループ展
2017「未来の途中の、途中の部分」
@KCUA 京都市立芸術大学ギャラリー(京都)
2016「Summer Statement」森の家(広島)
2016「Poehum」山本製菓(大阪)
2015「オブジェ・ダール -もうひとつの未来の途中」
京都工芸繊維大学D-labアネックス(京都)
2015「高尾小フェス」旧高尾小学校(京都)
2015「京都-清州 現在美術の地層2015
-状態としての存在」
京都嵯峨芸術大学付属ギャラリー(京都)
2015「time lake」新風館、ART SPOT KORIN」(京都)
2014「あれからの、未来の途中
-美術・工芸・デザインの新鋭12人展-」
京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都)
2014 「京都嵯峨芸術大学油画・洋画研究室展」
Art Space MEISEI
2013「無限の数え方/How to Count Infinity」
KUNST ARZT(京都)
2012「Window Jack Project」新風館(京都)
2012「Painting Point」同時代ギャラリー(京都)
2011「SAGA DASH & SAGA DASH AWARD」
MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w(京都)
2011「one room'11」京都嵯峨芸術大学クラブボックス


企画・キュレーション
2016「SUMMER STATEMENT 2016」
光明寺会館(広島)/企画・代表
2013「無限の数え方/How to Count Infinity」
KUNST ARZT(京都)キュレーション
2011「one room'11」
京都嵯峨芸術大学クラブボックス(京都)
企画・代表

助成
2013-2015 文化庁助成/大学美術館を活用した
美術工芸分野新人アーティスト育成プロジェクト