野中梓 展 NONAKA Azusa Solo Exhibition 2024年2月6日(火)から11日(日) 12:00から18:00 KUNST ARZTでは、初となる野中梓の個展を開催します。 野中梓は、毎日目にする自宅の壁など、 フラットなモノが内包する光を描くアーティストです。 「夕方、トイレの小窓から陽が差す時のテレビ画面」(2023)、 「昼下がり、ベランダから陽が差す時のテレビ画面」(2022) といったタイトルが示すように 、情景の一瞬を切り取る写真とは違い、 可能な限り、そのモノと向き合い、 その時に見えている様を描きます。 特に、同じ場所に存在するモノが、時間帯など違う条件で 描かれることで生み出される差異は、 この世界の一断面を捉えているといえるでしょう。 (KUNST ARZT 岡本光博) 展覧会コンセプト 自宅の壁面など、毎日目にする物の平らな表面に見える 明暗や色味を見ながら絵を描く。 塗り重ねた油絵具の層には光が内包される。 光を感じる画材の力を借りて、光る壁面を描写する。 PRESS RELEASE NONAKA Azusa (b.1991, Osaka pref, lives and works in Kyoto) is an artist who paints the light contained in flat objects, such as the walls of her home that she sees every day. She earned her master's degree in a painting course at Kyoto Saga University. |
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KUNST ARZT「野中梓展」展示風景(2024) |
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アーティスト・ステートメント 近年、自宅の壁面や冷蔵庫、テレビ画面など、 毎日目にする物の平らな表面を見ながら 油絵を描くことを続けている。 私が見ていても見ていなくても、 その対象はただそこに在る。 普段は気にも留めていないが、関わろうと働きかけたとき (油絵具でその色や光や影を描こうと試みたとき)に、 ふと見つかる。 そこには「冬の陽の向きじゃないとこの壁に光は 当たらないのか」とか「冷蔵庫そのものは白色だけど、 廊下の電気と床の反射でこんな色になるのか」とか、 ささやかな発見と感動がある。 制作時には、描く対象を直接見て描くことを心掛けている。 夕方、小窓から陽が差す時のトイレの壁を描きたい時は、 数日おきに夕陽が差す時間帯にトイレに座って絵を描く。 それまでなんともなかったものが、特別なものに変わること。 自分の中にある何かをひねり出すのではなく、 自分の外にある何かに出会っていくこと。 そんな瞬間を大事にしながら これからも絵を描いていきたいと考えている。 |
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夜、電気をつけた時のテレビ画面 2024年 油彩・キャンバス 227o×158o×20o |
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1991年 大阪府堺市出身 2016年 京都嵯峨芸術大学 大学院芸術研究科芸術専攻造形絵画分野 修了 【個展】 2016年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2017年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2018年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2019年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2020年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2021年 野中梓展 (Oギャラリー・東京) 2021年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2022年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 2022年 野中梓展 (THE TERMINAL KYOTO・京都) 2023年 野中梓展 (Oギャラリーeyes・大阪) 【グループ展】 2012年 blue project (MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w・京都) 2013年 KYOTO CURRENT 2013 (京都市美術館別館・京都) 2015年 Perfume Art Project (堀川出水団地第三棟・京都) 2015年 京都-清州 現在美術の地層2015 −状態としての存在− (京都嵯峨芸術大学 アートスペース嵐・京都) 2015年 トゥールビヨン13 (Oギャラリーeyes・大阪) 2016年 「思考する視線2016」 (Art Space-MEISEI・京都) 2016年 -世代を超えて2人展vol.6- 宇野和幸・野中梓2人展 (銀座 K'sギャラリー・東京) 2016年 LA VOZ 22nd (京都市美術館・京都) 2017年 Between the scene and the form 2017 高岡美岐・野中梓 (Oギャラリー・東京) 2018年 「思考する視線2018」 (Art Space-MEISEI・京都) 2018年 Young Creators Award 2018 (MI gallery・大阪) 2019年 嵯峨美術大学ゆかりの作家たち展 (ギャラリー大井・大阪) 2019年 -存在-イメージの形象 第2章「入佐美南子と仲間たち」展 (アートスペース嵐・京都) 2019年 新・輝いて麗しの油絵具 (Oギャラリーeyes・大阪) 2021年 群馬青年ビエンナーレ2021 (群馬県立近代美術館・群馬) 2022年 ドラッグ&ドロップ2022 (Oギャラリーeyes・大阪) 2022年 戸山恢 現代アートコレクション展 (トキ アートスペース・東京) 2023年 Still life−静物は沈黙を容認しない (Oギャラリーeyes・大阪) |
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夕方、小窓から陽が差す時のトイレの壁 2023 油彩・キャンバス 530o×652o×20o |
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