岩坂 佑史 個展
Iwasaka Yuji solo exhibition

through me

2020年9月1日(火)から6日(日)
12:00から18:00

UNST ARZT では、岩坂佑史の個展を開催します。
岩坂佑史は、「生きている今」についての考察を、
敢えてマイナスな行為の積み重ねによって、
視覚化してきたアーティストです。
本展では、和紙に撒いた絵の具の着色部分を
病的なまでに丹念に切り除いた作品と、
アーティスト自身の尿を「生きた証」として和紙に
尿を塗り重ねていく作品の、
二つのシリーズをメインにする構想です。
我々が目にするのは、絵の具が塗られた部分を
廃棄した残骸や排泄物がしみ込んだ紙でしかありません。
しかし、だからこそ見えてくるものがあります。
ご注目ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)


press release



個展「through me」2020
展示風景




須臾再顕

2019
5000×2000 mm

和紙に絵の具を撒き、できた飛沫を切り抜きます。
絵の具が紙にぶつかり形を成すまでは僅かな間ですが、
それらを長い時間をかけて手作業で行います。
その結果、紙にとっては
一度得た情報を失う空虚な作業ですが、
イメージとしては二次的に顕れ人の手による
時間の集積のみが可視化されます。



アーティスト・ステートメント

メディアの進歩した現代社会。
発展の裏で忘却され、もはやライトモチーフでしか
なくなってしまった生の根本問題。
このまさに「今」肉体を有し空間を押しのけて存在している
私たちの生きる態度とはどのようなものでしょうか。
産み落とされた記憶もないまま身体を操り、
切れ切れの自己を理性で刹那的につなぎとめる私たち。
自己というものを身体を通して規定しようとすると、
これほどまでに小さく孤独な存在なのかという
漠然とした不安、焦燥感を感じます。
それを放棄することは容易く代わりに他者との交わりの中で
アイデンティティーを紡ぎます。
また同時に静かに自己に眼差しを向け、
耳鳴りも聞こえないほど意識の奥深くで
「私」の所在を確かめることも必要でしょう。
しかし、そのような内省は通常それほど長くは続きません。
その為、何か行為を、今を記述しなくてはならないという
強迫観念から制作を行います。
時間、空間、身体、他者、など様々な視点から
コンテクストを作り上げ作品を制作しています。
そのどれもが一貫して「生きている今」についての考えを
実践的に深めていくことを目指します。



経歴

1994 滋賀県出身
2019 京都精華大学洋画コース卒業
    在学時に二度の休学中に3ヶ月のスペイン滞在や
    実践的な農業研修を経験

個展
2019 排すれば生ずる(滋賀/ギャラリー風の門)

グループ展
2020 ドローイング祭り(京都精華大学春秋館/京都)
2019 “dwell”(室町シュトラッセ/福岡)
2018 in and out(京都精華大学7-23ギャラリー/京都)



眠りの柱

2016
1000×2000×2400 mm
高さ2400mm

ギロチンとベッドを組み合わせたこの作品は、
自らの喉元に刃先を突きつけて
「今生きていること」をより実感することを目的としました。
生きることは無数の選択に支えられています。
その状況を強烈に作りだす装置として制作しました。
















collection of
IWASAKA Yuji's pee drawing works.