石田 小榛 個展 「see the same thing」
ISHIDA Koharu solo exhibition

2018年11月27日(火)から12月2日(日) 
12:00から18:00

KUNST ARZT では、
石田小榛の初個展を開催します。
石田小榛は、見慣れた何でもないモノを
「白いオブジェ」に置き換えることにより、
見ること、認識することの意味を問うアーティストです。
それらは、まるで“ホワイトアウト”したかのように、
本来の機能、色、材質を奪われますが、
逆に、白く「アート」として現出することにより、
改めて、意識していないこと、見ているはずが
見えていないことを気付かせてくれます。
ご注目ください。(KUNSTARZT 岡本光博)





whiteout

2018
発泡スチロール、光沢紙、ターポリン

風景写真の中からモチーフを抜き出し
発泡スチロールで実寸大のオブジェにする。
抜き出されたモチーフは写真の中で白く塗りつぶされる。
モチーフは質感や色を失い輪郭とサイズ感だけの存在になるが、
写真とオブジェを照らし合わせることで
そのものが何かを判別することができる。
写真と現実の往復と感覚の共有をコンセプトにした作品。




phase

2017
アクリルボックス、生花、OHPフィルム

時間の経過をコンセプトにした作品のシリーズ化



アーティスト・ステートメント

風景写真をモチーフとして、感覚の共有、
写真と現実の往復をコンセプトに様々なメディアを
縦断した作品制作をしています。
風景写真の中でも特に、その中のモチーフの
ひとつに焦点を当てています。焦点が当てられる
モチーフはその土地固有のものではなく、
どこにでもある、画一的なモチーフです。
例えば、室外機やカーブミラー、フェンスや
カラーコーンのような物たちです。
それらの風景を構成している物たちは、
”どこにでもある/同じ形をしている”物であり、
自身にとって思い入れのある風景を
”どこにでもある/ よくある”風景にすることも、
知らない風景を”どこかで見たことがあるような
/知っているような”風景にすることも可能にしています。
私はそこに感覚の共有が存在していると考えています。
作品制作において重要視しているもう一つの要素として、
写真の物質性があります。
デジタル写真が主流となっている現代において、
写真の物質としての存在は不明瞭になっています。
写真はデータとして存在しているが質量を伴った
存在は無く、写真を鑑賞するときにはディスプレイ越しの
写真、プリントされた写真など、その選択は多岐に渡ります。
そして、その選択を経た写真は同じ内容を写していた
としてもその出現のさせ方によって変化すると考えています。
写真に質量を与える行為や、写真が印刷物であることを
意識した作品は写真と現実の往復という
コンセプトにも繋がると考えています。





経歴

1995年 兵庫県生まれ
京都精華大学大学院 芸術研究科 博士前期課程 版画領域

展覧会
グループ展ほか

2016 「ぼくは20歳だった」ギャラリー TAKE TWO、京都
2017 「Don’t laugh at my zine.」kara-S、京都
2017  ユニット展「アンチアンチエイジング」cumono gallery、京都
2017 「第42回全国大学版画展」町田市立国際版画美術館、東京
2018 「SICF19」南青山スパイラルホール、東京
2018 「para-ergon」ギャラリー恵風、京都





続く風景

2018

クロス、木材、転写シート

風景の中に存在している
”どこにでもある”物をモチーフにした作品。
各地に存在している画一的なモチーフは自身の思い入れ
のある風景も”どこにでもある”風景にしてしまう。
それは風景に代替性があるようでもある。
また、風景が様々な場所に続いていくようでもある。
連続する風景、代替性のある風景、
感覚の共有をコンセプトにした作品。