生えてきたつくりごと#8
2024
キャンバスに油彩、クレヨン、木炭、糸、布、綿、木
1875×1560mm



どばし ほのか 個展
DOBASHI Honoka Solo Exhibition

あなたが眠りについたころ あの鳥は
When you fell asleep, that bird was

2025年10月14日(火)から19日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZT では、学外初個展となる、
どばしほのかの個展を開催します。
どばしほのかは、現実と説明のつかない
世界との境界を、油彩とぬいぐるみで
表現するアーティストです。
3次元としてのぬいぐるみ、キャンバスに
穿たれた穴やキャンバスの裏側への描写は、
その境界を表現することにつながります。
まさに鑑賞者はその境界線/裂け目に
立たされることになります。
本展では、鳥をモチーフに飛び出し絵本の
一場面のような展示空間を構想しています。
(KUNSTARZT 岡本光博)



アーティスト・ステートメント・展覧会コンセプト

私は日常生活の中で、現実と説明のつかない
世界との境界、あるいはその裂け目にふと
立たされたときの感覚に着目して制作をしています。
私は幼い頃から、現実から離れる“スイッチ”の
ようなものに惹かれています。たとえば人形遊びでは、
身体は現実にありながらも意識は空想の中に没入し
、現実から一時的に離れる感覚があります。このように、
「今ここ」と「どこかあちら側の世界」の間に立つような感覚は、
今もなお日常生活のふとした瞬間に感じることがあります。
街路樹の木目がたくさんの目に見えた時、
奥の見えないトンネルの前に立った時、
あそこの電線にだけ鳥が集まっている時、
暗い窓の外からフクロウの声が聞こえる時など、
日常の中で「今ここ」がわずかに歪む瞬間に現れます。
日常の中のさりげない行為があちら側の世界への
敷居を跨ぐような行為に変わるスイッチを探しています。
その曖昧で不確かな感覚を、油彩とぬいぐるみ、それらを
組み合わせて表現することで現実が歪む気配を探っています。


press release



DOBASHI Honoka (b.2002, Tottori pref, lives and works in Kansai)
is an artist who expresses the boundary between reality and
the inexplicable world through oil paintings and stuffed animals.
She is an active graduate student in a painting course
at Kyoto city University of the Arts.




ぬいぐるみ
2024
布、糸、綿
530×160mm




「京都市立芸術大学油画専攻前期展2025」展示風景



経歴

2002 鳥取県出身
2025 成安造形大学美術領域洋画コース卒業
2025 京都市立芸術大学油画専攻在学中

個展
2024 「生えてきたつくりごと」
美術領域選抜個展vol.48 成安造形大学ギャラリーキューブ

グループ展
2025 成安造形大学卒業制作展2025 京都市京セラ美術館
2025 第28回岡本太郎現代芸術賞展 川崎市岡本太郎美術館




「成安造形大学卒業制作展2025」展示風景