鈴木 真衣子 個展 量産と屈折 SUZUKI Maiko solo exhibition Mass Production & Refraction 2022年9月17日(土)から25日(日) 12:00から18:00 月休み KUNST ARZT では、2年ぶり2度目となる 鈴木真衣子の個展を開催します。 鈴木真衣子は、日常的なモチーフをポップに ユーモラスに“分解”、または“引延ばし”て、 木版画で表現するアーティストです。 「水回り」の見えていない部分が存在する事への気付き、 色のカタマリの組み合わせで巧みに構成されている 「おもしろ消しゴム」の観察から作品が 具体化していきました。 本展では、最新作である「光の屈折」を テーマとした作品も登場予定です。 ご注目ください。 (KUNST ARZT 岡本光博) PRESS RELEASE 展覧会コンセプト 工業製品の美しさと滑稽さを表現している。 どこで切っても同じ断面が得られる金太郎飴の構造は、 より多くのものを速く、安く作るために 考え出された合理的な形である。 それを木版画で手間をかけて作ることは、 不合理で面白かった。 SUZUKI Maiko (b.1995, Kyoto pref, lives and works in Tokyo) is an artist who "deconstructs" or "stretches" everyday motifs in a pop and humorous way and expresses them in woodblock prints. She earned her master's degree in a printing course at Kyoto city University of the Arts. |
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個展「量産と屈折」展示風景(2022) by office mura photo |
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個展「集団の分断」展示風景(2020) by office mura photo |
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アーティスト・ステートメント 「見慣れたものも、違う角度から捉えると面白い」 ということを伝えたいと考え、制作している。 木版画は、下絵・分版・転写・彫り・刷り、 と同じ柄を何度もなぞる工程がある。 何もかもがスピード重視のこの時代に、 あえて「合理的でない」方法で表現をすることは、 私なりの時代への小さな反抗であり、 不器用な生き方そのものなのだ。 We can observe foods, animals and sports as simple shaped forms emotionlessly by 'dismantling', no matter how they are. Through printmaking, I try to rethink assumptions in everyday life. In my recent works, I 'dismantled' something common for everybody. |
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林檎 2018 油性木版・鳥の子紙 ここで「腰掛けあり継ぎ」の構造を使用した理由は2つある。 1つ目は、林檎に全く関係のない分解をすることで、 「これは林檎である」という意味を無視するため。 2つ目は、鑑賞者に「結合」を意識させるためだ。 |
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経歴 1995年 京都府出身 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 版画 修士課程在籍 グループ展ほか 2017年「しんすい展」(元・崇仁小学校/京都) 2018年「第11回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ」 まどかぴあ未来賞(大野城まどかぴあ/福岡) 2018年「第43回全国大学版画展」優秀賞 (町田市立国際版画美術館/東京) 2019年「A-Lab Artist Gate 2019 (あまらぶアートラボ) 2019年「大学版画展受賞者展」(文房堂ギャラリー) 2019年 「PORTO DI STAMPA 2019 圧力の湊 」(アートゾーン神楽岡) 2019年「第7回 PORTO DI STAMPA -京都芸大版画8人展-」(B-gallery/東京) 2019年「全国大学版画展 第13回受賞者展 山形巡回&北の版画たちー」 (ギャラリーTHE TOP/山形) 2019年「京都のチカラ『50人50色』」 (リーガロイヤルホテル京都1階ロビー) 2019年「第44回全国大学版画展」優秀賞 (町田市立国際版画美術館/東京) 2019年「Print for Sale」(hatoba cafe Gallery/京都) |
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ペアルック 2019 アニメーション ここでは、ペアルックの男女のカップルを 「自分たちが圧倒的に正しいと信じている多数派の象徴」 として扱っている。 |