大西 晃生 個展
ONISHI Akio solo exhibition

paper craft

2021年6月1日(火)から6日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、
大西晃生個展を開催します。
大西晃生は、ネットも含め膨大な量の
情報に溢れる世界において、
現実や意識とは何かを考察するアーティストです。
インターネット上で収集したポートレートを
紙に印刷、変形させたものを描く絵画では、
ネット社会によって抵抗できないまま歪んでいく
我々の姿を映し出し、
「Three mirrors(2020)」では、
作家が女性として生まれた際に
名付けられる予定だった「大西叶恵」について、
スカートなどの女物衣類や
親との対話などを通して考察しました。
ご注目ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)



PRESS RELEASE


ONISHI Akio (b.1996, Okayama) is a conseptual artist
who considers what reality and consciousness in the internet society.
He graduated from Illustration Area,
Department of Design at the Kyoto Seika University.




以上、個展 「paper craft」2021年より



小吹隆文さん「大西晃生」展評 京都新聞 2021年6月5日 




Three mirrors
2020
インスタレーション

女性として生まれていたら付けられていたはずの
名前「叶恵」という人格を起点とした作品。
「叶恵」としてあったかもしれない人生や、母と子、
または人間と人形の支配/被支配の
関係性などについて言及した作品。




fragile face

2020
冊子

仮面に投影される誰かの顔とその裏にできる影が
さらに仮面のようになる
インスタレーション作品のアーカイブ。



以上、個展 「live coverage」展示風景
2020年
by office mura photo


アーティスト・ステートメント

現代の環境によって変化した人間と存在、
自他の関係性ついて考え制作している。
SNSをはじめ、オンラインとオフラインに継ぎ
目がなくなり、現実と虚構が渾然一体と
なりつつある現代では、社会と個人の境界も
非常に曖昧になってきているような感覚がある。
オープンで常に誰もが繋がっている社会というのは、
それぞれがそれぞれを相互に
監視する窮屈な社会ともいえる。
休むことなく回り続けるこの社会の中で、
私たちが抱える違和感について考えている。





経歴

1996年 岡山県生まれ
2019年 京都精華大学 デザイン学部イラスト学科 卒業

展覧会

個展
2020年 「live coverage」 KUNST ARZT(京都)
2021年 「still life」ギャラリークトー(東京)
2021年 「意識のコンテナ」Alternative Space yuge (京都)

グループ展ほか
2018年 「CAF賞2018」代官山ヒルサイドテラス(東京)
2019年 「東下」rusu (東京)
2019年 「孤独と連帯」プライベイト(東京)
2019年 「ALLNIGHT HAPS 2019後期
「Kangaru」」HAPSオフィス 1F(京都)
2020年 「シェル美術賞展 2020」国立新美術館(東京)



アーティストHP




何だって分かる、自分のこと以外なら

2019
インスタレーション

インターネット上で収集したポートレートを印刷し
変形させたものを描いたシリーズのインスタレーション。
匿名の他者のポートレートであり、
印刷物を描いた静物画でもある。
タイトルはフランソワ・ヴィヨンの詩、
「軽口のバラード」を引用。




無駄骨(関係)

2017
映像、ラッカー、パネル

描いても描いても自分ではないと否定されるような感覚を、
水が打ちつけられるキャンバスにスプレーを吹き付け、
定着させようとするナンセンスな行為に置き換えた。
描く事に対する諦めと、それでも描こうとする事、
または画面へ集中する事の記録。











collection of
ONISHI Akio's works.