大越 円香 個展
OKOSHI Madoka solo exhibition

Invisible


2022年10月11日(火)から16日(日) 
12:00から18:00 

KUNST ARZTでは、昨年に引き続き、
大越円香個展を開催します。
大越円香は、メディアと現代人との関係性を
考察、表現するアーティストです。
「もちゆくもの(2020)」では、出身地である
秋田県能代市を撮影、プリントした画面を
薬品で溶解、剥離させることによって、
過疎化していく町並みの現状を
現実以上に映し出しました。
それら薬品で溶解、剥離させる作品を主軸に、
自身の身体の存在をあえてデジタルメディアを
通して確認する試みも展開しています。
ご注目ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)



press release



OKOSHI Madoka (b.1997, Akita pref, lives and works in Gifu)
is a collapsing the photo-images artist who consider
the relationship between smartphones and humans.
She is an active graduate student in IAMAS
-Institute of Advanced Media Arts and Sciences.



アーティスト・ステートメント

徹底的にメディアに支配された世界で、
メディアと共に生きる生命の関係性をテーマとする。
作品は一貫したメディウムを使用せず、
既存のオブジェクトに対してグリッジをするような
処理を行うことによって作品制作を行い、
作品が現実以上の現実を表象することを
目指して作品制作を行う。



以上、個展「表層を観測する」2021より




消失:IMG05
2021
49×69cm (額:64×94cm)




消失:IMG09
2021
29×39cm (額:43×53cm)




Melting scenery
2021年
写真に除光液
127×178 mm



以上、個展「表層を観測する」2021より




もちゆくもの
2020年
キャンバスにインクジェットプリント、漂白剤
1000×6000mm

本作では現代に普及したスマートフォンを
美術作品の制作過程において利用し、
個人の身体に従属しているその存在を確認しながら、
スマートフォンによって人間が失いかけている
実感の行方を探る。
作者の出身地である秋田県能代市を
スマートフォンで撮影し、インクジェットプリントした後に、
酸化力のある漂白剤を用いてインクを剥ぎ、
化学変化を起こした。
モチーフである秋田県能代市の社会問題である
「少子高齢化によってすすむ街の衰退」をテーマとし、
メディアの発展と時代の進行とともに、
失われていくものを「メディアを持つ個人」と
「社会」という2つの視点から見ることを目的に制作した。
本作は能代市の社会問題に対し、
実感を得るための装置である。
予測的に、これからも秋田県全域と能代市は
衰退し続けるだろう。
都市の発展と比較されることは避けられない。
また、スマー トフォンというデバイスを持った個人が
失っている身体の実感に対して、
物質として画像データから作品化し、
化学物質による処理を加えることによって、
制作過程で起こる身体性と鑑賞時に
実感することができる物質性を追求した。



経歴 

1997 秋田県出身
2020 秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業
2022 情報科学芸術大学院大学(IAMAS)
メディア表現研究科 博士前期課程(修士) 在学中

個展
2019 不在の標本
(アトリオン2階 美術展示ホール/秋田市)
2021年 Unaccounted for “ “
(Gallery TURNAROUND/仙台市)
2021 表層を観測する Observe the surface」
(KUNST ARTZ/京都市)
2022 フラクタル⇔フラクチャー
(秋田公立美術大学サテライトセンター/秋田市)

主なグループ展
2020 アートアワードトーキョー丸の内(東京駅行幸ギャラリー/東京)
2020 SHIBUYA STYLE vol.14(西武渋谷店/東京)
2021 SHOEREEL -境界を往来するメディアアート-
(秋田公立美術大学サテライトセンターほか/秋田市)
2021 SHIBUYA STYLE vol.15 (西武渋谷店/東京)










collection for OKOSHI Madoka works.