堀 奏太郎 個展
HORI Sotaro Solo Exhibition

ホログラムりんごのデッサン
dessin of apple hologram

2020年2月11日(火)から16日(日)
12:00から18:00


KUNST ARZT では、2年ぶり、2度目となる
堀奏太郎の個展を開催します。
堀奏太郎は、実在感の曖昧さをテーマに
絵画を制作するアーティストです。
本展出品作品のモチーフは、
『スター・ウォーズ』などの
SF映画やアメコミ映画において、
CG合成技術により
映像世界でのみ“リアル”に存在する、
まさに「実在感の曖昧さ」を内包する
映画の中のキャラクター達です。
大量のドローイングによって映画から
引き出したイメージを、ハリボテで出来た支持体に
油彩で描く肖像絵画です。
ユーモラスさのみならず、キャラクターの新たな魅力、
絵画と映像・AIとの関係性についても考えさせられます。
ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)


PRESS RELEASE




個展 「ホログラムりんごのデッサン」(2020)展示風景




スカイウォーカー1 

2019
木材、針金、紙、トイレットペーパー、ペンキ、油絵の具
675×435×175mm



展覧会ステートメント

普段目にする物や人に対して感じる
実在感の曖昧さをテーマに制作する。
我々は日常的にスマートフォンを持ち歩き、
時間場所に関係なく大量の画像や動画を眺めている。
常にイメージを眺めている生活の中で
実際目で見る物の実在感が希薄になっていく感覚がある。
言い換えると画像や動画を見ることと、
実際に目の前にあるモノを見ることに大きな差を感じら
れなくなっているのではないかと考える。
付け加えると近年のハリウッド映画では
視覚効果技術が飛躍的に進化しており、
実写とCGを見分けることが難しい。
映画の中では宇宙人やクリーチャーなどの
空想上のキャラクターをフォトリアルに
表現するのにCGが用いられる。
またCGによって登場する人物の過去の姿
(回想シーンにおける若い頃の姿)や
既に亡くなってしまった役者を違和感なく
登場させることができる。
CGによって表現されるこのような人物たちを見ていると
実体とイメージの境界は曖昧になっていく感覚がある。
このようなメディアの進歩とともに
「モノが実在するということ」のリアリティは希薄になる。
それは我々の目の前には存在しないイメージや
情報を摂取しながら生活しているからだ。
このような環境に置かれている我々が
今、そもそもイメージを扱う絵画というメディア(特に具象絵画)
を扱うときにどのような方法があるかという問題に関心がある。
立体を支持体にし、その表面に絵を描くことでこの問題を考えたい。
描かれるイメージが実体を持ち物理的に存在する違和感や
面白さを作品を構成する要素の1つとして用い、イメージと実体
の間に位置するような不確かな作品のあり方を考える。




シスのフォース 

2019
木材、針金、紙、トイレットペーパー、ペンキ、油絵の具
810×600×490mm



アーティスト・ステートメント

普段目にする物や人に対して感じる
実在感の曖昧さをテーマに制作しています。
日々画像や動画を大量に消費する中で
見る物の実在感が希薄になっていく感覚があります。
ハリボテの表面にモチーフを描くことで
この視覚体験を表現したいです。
描かれるイメージが物理的に存在する違和感や
面白さを絵を構成する要素の1つとして用い、
イメージと実体の間に位置するような
不確かな作品のあり方を考えています。




サノス

2019 
木材、針金、紙、麻、ペンキ、油絵の具
1982×1290×422mm




以上、個展 「四角い枠の内と外」(2018)より




経歴

1996年 京都生まれ
現在 京都市立芸術大学院修士課程絵画専攻油画に在学中

展覧会

2017年 二人展「LP/S」 京都市立芸術大学内小ギャラリー
2018年 京都市立芸術大学制作展
2018年 「間間」The Terminal KYOTO
2018年 個展 「四角い枠の内と外」KUNST ARZT
2019年 群馬青年ビエンナーレ入選 群馬県立近代美術館
2019年 京都市立芸術大学制作展 市長賞受賞 学内
2019年 二人展「棒とフォース」 
京都市立芸術大学内大ギャラリー




old TV

2018
キャンバスに油彩、針金、木材、木材、紙、アクリル、缶 
1305×225×530mm











サノス
2019 
木材、チキンワイヤー、紙、
麻布、ペンキ、油彩
1982×1290×422mm
\ 1,000,000