VvK Programm 10

桝本佳子キュレーション
MASUMOTO Keiko curation

トンネルビジョン展
TUNNEL VISION


2014年9月26日(金)から10月5日(日)
12:00から19:00 (月曜日休み 最終日17:00まで)


アーティスト

今村遼佑 IMAMURA Ryosuke
角田広輔 KADOTA Hirosuke 
清田泰寛 KIYOTA Yasuhiro
桝本佳子 MASUMOTO Keiko






トンネル・ビジョン
意味:トンネル視、棒視、視野縮小、視野の狭さ、狭量
(研究社 リーダーズ英和辞典 より)

アーティストは、こだわりを持って命題に向かって作品を作る。
しかし最終的には、作品は作者と切り離されて鑑賞される。
そこでは作品は、鑑賞者の思想や経験に結びつけられて
大きく作者の意図をそれてしまうかもしれない。
もちろん批評家や学芸員などそれを生業としている人は
意図するところをくみ取ってくれる。
けれど例えば、散歩の途中で立ち寄った人の何気ない率直な感想は、
意図した部分にかすりもせずとも大変興味深い。
その瞬間、作品がまた別の視点を与えられて、
変化していくような気にさせられる。
私は他者の作品を見るとき、結局は自分の好みや経験という、
ささやかなきっかけをたよりに見つめている。
そんなことから、私の、視野の狭い作品の見方を、
他の鑑賞者が体験すると面白いかもしれない。と、開き直った。
今回展示をお願いした3名の作家は、
私が「別の方法で見せたらどうなるのだろう」
と考え、見てみたいと以前から思っていた方々です。
作者が気付いていない作品の側面を、狭いトンネルを通して見つめることで、
その作品の魅力を新たに発見することはできないだろうか。
また、私の作品は、「トンネル・ビジョン」をテーマとしたもので、
本展のプロローグとして提示したいと思う。

2014.8.15 

桝本佳子 (本展キュレーション)





桝本佳子
壺/トンネル
2014 
陶、LED




今村遼佑
untitled
2014
モーター、電気回路etc...




今村遼佑
untitled
2014




角田広輔
展示台と壺と人物の積層
2014
映像インスタレーション



 

清田泰寛 
腹に降るヘアライン
2013
木、キャンバス、アクリル絵具、フェルトペン、顔料、木炭
W118cm×D38cm×H208cm




清田泰寛 
山のための習作
2014
木、綿布、アクリル絵具、フェルトペン
W26cm×D18cm×H50cm







今村遼佑
IMAMURA Ryosuke



上 「扉と灯台」2013 粘土、LED、点滅回路、電池
下 「風と凪(炭酸水、時計、窓の外)」2013 映像、カラー、サイレント、5'18"






角田広輔 
KADOTA Hirosuke



上 「ひっつけてはがす記録層」2013 ミクストメディア
下 「三枚目の表面 2014 映像(4'16")、マスキングテープ、フライヤー






清田泰寛 
KIYOTA Yasuhiro



上 「公式マグマのキッス」 2014 木、キャンバス、アクリル絵具、フェルトペン、顔料
下 「麺に放電の兆し」 2013 木、キャンバス、アクリル絵具、フェルトペン、顔料






桝本佳子
MASUMOTO Keiko



上 「金閣寺/皿」 2008 陶
下 「壺/トンネル」 2010 陶