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吉田重信キュレーション「氣韻」展
2013年3月12日(火)から 24日(日)(東日本大震災発生から2年目に入る週です)
gallery Artislong と同時開催
出品作家13名(福島含む関東圏から7名)
吉田重信、東郷幸夫、田中健作、本田健、小板橋弘、君平、
笠原美希、岡本光博、大江司、井出創太郎、石川貞治、青山ひろゆき、青木聖吾
*3月23日(土)15:00から岡本康明氏(京都造形芸術大学 芸術館館長)と
出品アーティストによるトークを行いました。多くの方にご来場頂きました。
ありがとうございました。
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2011年3月11日の震災後、日本国家・政治・企業・東電・
そこには日本人の気品・品格が求められる時代に入ったと私は思います。
せめて美術において各作家の精神性が現れる展示に出来ればと考えています。
吉田重信
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吉田重信 (福島県)
「分水霊」は血がわかれて特定の方向に流れ下る魂の境目として考えている。
変容する日本や世界の国々、その衰退や矛盾など、
混乱する世の現象を未知の稜線から現したい。
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青木聖吾 (埼玉県)
キャンバスの点と点を結ぶ空間は、記憶と記憶、
意識と意識を紡ぎだす日々の調べ、
その先に見るものは、生きとし生けるものの在処、、。
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本田健 (岩手県)
この引き出しの絵のシリーズは、人、家族の歳時記などの、
時の流れの中での歴史の証人の様にも思えて始まりました。
3.11以降は自然の花などの絵ばかり制作していましたが、
企画を頂いた時に最初にこの絵が浮かびました。
コンセプトとは何も変わりませんが、
自分自身の描いている時間の感覚が変わった様に思います。
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青山ひろゆき (山形県)
われわれ日本人は、社会や自然が
著しい変化を遂げる時に踊狂現象を起こしている。
“ええじゃないか”しかり、その行為には、
動物的な鋭い直観が生じているように思える。
“反原発の集会“や若者が集う”クラブ”、
過去には「竹の子族」、「ジュリアナ」、「パラパラ」など、
それらに生命の生々しさを感じる。
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君 平 (京都府)
鉄を溶接する時に放たれる約5000度の熱と閃光。
まるで宇宙の誕生を見ている様な美しい熱の軌跡と痕跡が、私の想像をかき立てる。
乱舞する熱の痕跡にクレヨンの色を重ねてみると、更に新たな光景が立ち上がる。
溶接の手法とクレヨンを組み合わせて、物資と色の関係から世界の見え方を探る。
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石川貞治 (福島県)
若い日、無意識という大きな内世界が有る事を知り、
その未知の領域に分け入る事が自らを識る手立てに違いないと直感し今日に至った。
我が内なる森の奥深くの「何か」・・・・
それを白日の下、天眼鏡と老眼鏡で確かめてみたいのだ・・・・。
時々杖で突っついたりして。
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大江司 (東京都)
窓辺に置かれたライトの光はオンとオフの間を移動し続けている。
ライトの明暗や一日の時間帯によって変化する光のエネルギーの影響を見ることで、
光がどのように生活空間や私たちとの関わりを持ち始めるのか探ってみた。
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小板橋弘 (茨城県)
一瞬にして多くの命を飲み込んだ海。一変した風景の中で、
変わらないものを必死に探した。あれから2年。私はあきらめない・・・
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岡本光博 (京都府)
電気、ガス、水で「ライフ」という文字を「ライン」で描く。
3.11をきっかけに「人間が生きること/生かされていること」を
ベタでもいいからカタチにしたいと思った。
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井出創太郎 (愛知県)
「系譜の山」をモチーフとして作品をつくりはじめたのは3年前でした。
今、「系譜の山」をつくり続けていることをとても大切にしています。
今回出品する作品のタイトルは「紫陽花を浮かべた湿式羅針盤を背負った白梟は、
途上の森の銅の道を下りながら、系譜の山の頂に残る蘭塔婆を見つめていた。」
となりました。
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笠原美希 (奈良県)
私には日本人の気品や品格が何なのか、必要なのかはよく分かりません。
ただ、今の日本は様々な選択肢から未来を選ぶ時代になっています。
そしてその時には自分が今置かれている状況や立場を
理解しておかなければならないとも思います。
私は今回の作品で今の状況を整理し、次に繋がる事をこれから選んでいきたいです。
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田中健作 (兵庫県)
2011年3月11日に発生した東日本大震災の
津波被害に遭った住宅の床材を見たときに、
津波で何もかもが流された光景の中、
この場所にも様々な人の営みが確かにあったのだという事を強く認識した。
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東郷幸夫 (京都府)
その時、被加害者である私たちとそれに巻き込まれたあらゆる存在に起こった
不条理な出来事は、人がたどってきた道のある側面を顕にしたという事にすぎない。
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