やまもと ひさよ 個展 土偶な生活 YAMAMOTO Hisayo solo exhibition Dogu everyday 2020年1月21日(火)から26日(日) 12:00から18:00 KUNST ARZTでは、やまもとひさよの個展を開催します。 やまもとひさよは、縄文土偶をモチーフにしたセルフポートレート 作品を展開する、写真表現ベースのアーティストです。 「君の体型は土偶に似ている」というセクハラ発言をきっかけに、 土偶と自身の体を重ね合わせる着想を得て、 視覚的に土偶に寄せるだけではなく、 古の社会において土偶に与えられたであろう役割をリサーチし、 作品表現に活かしています。 一見、肉体的な迫力やスピリチュアルな側面に圧倒されてしまいますが、 隠しきれない彼女のユーモラスなキャラクターが、 古の時間との溝を埋めてくれるように思えます。 ご注目頂ければ幸いです。(KUNST ARZT 岡本光博) アーティスト・ステートメント この作品は、縄文土偶をモチーフにした セルフポートレートです。 考古学的な研究によると、土偶はほぼ全てが 女性をかたどったものであり、食物などを生み出す 自然の生殖力を象徴していたとも考えられています。 ある展覧会で初めて縄文土偶と出会ったとき 、私は彼らと自分との間に強いつながりを感じました。 そしてそのことをある人に話すと、 土偶と私は体型が似ていると指摘されました。 そこで、私は土偶としてのセルフポートレートを 撮影してみようと思いつきました。 土偶になるために、食べ物と女性性に関連する 物品で装飾を作り、一ヶ月かけて毎日一作ずつ 撮影してゆきました。身につけた装飾の点数は 一日一点ずづ増え続けますが、30日目には すべてが剥げ落ちます。 一ヶ月は女性の月経の周期であり、 これらの装飾は、女性の生み出す力を表現すると同時に、 女性が背負う痛みをも表現するものです。 土偶は豊穣の女神とされていますが、 私は彼らの表情や姿に痛みを感じ、 そこに共感したのです。 生命にはいつも苦しみや死が伴うものであり、 それは古代でも今でも同じであるはずです。 PRESS RELEASE |
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個展 「土偶な生活」(2020)展示風景 |
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6日(金)ニュイ・ブランシュの時のパフォーマンス風景 |
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くもつ 2017 全て床にインクジェット紙 A4 size 52点 |
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土偶が私 2017 インクジェットプリント シルクスクリーン 127×178mm 167点 |
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あらばちわり 2017 映像作品 4分58秒 |
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土偶の私 N 03-04 /I am Dogu N 03-04 2016 ゼラチンシルバープリント 500×400mm |
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かけら 3-25/Fragments 3-25 2016 ゼラチンシルバープリント 24×30mm |
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経歴 奈良県出身 98年頃から、写真や映像による作品を作りはじめる。 2015年より縄文土偶をモチーフとした セルフポートレートを制作し、自らが女性である事の意味や 女性としての痛みについて表現している。 主な個展 2018「土偶な生活」/Gallery OUT of PLACE, お留守番プロジェクト,奈良 2017「土偶が私」/KUNST ARZT,京都? 2016「土偶の私」/Gallery OUT of PLACE ,奈良 2013「18537本のバラ」/珈琲かもの子, 奈良・町家の芸術祭はならぁと,奈良 2012「大川さん」/ Port Gallery T,大阪 2010「CHAPTERS」/よつばカフェ,奈良アートプロム,奈良 他多数 主なグループ 2015「from8」/ Gallery OUT of PLACE,奈良 2012「Melting Core」/ Gallery OUT of PLACE,奈良 2011「奈良町映像コテンパンダン展」,奈良 他多数 |
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縄紋 4633 /Jomon 463 2016 インクジェットプリント 297×420mm |
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