田中 佐弥 個展 「危ウキモノタチ」
TANAKA Saya solo exhibition
Crisis Species

2022年5月10日(火)から15日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZTでは、初となる田中佐弥の個展を開催します。
田中佐弥は、剥製や古道具などによる立体コラージュによって、
事の本質を追求するアーティストです。
占い師という顔も併せ持ち、そのことが引き寄せるのか、
意思を持ったかのようなモノたちと出会い、
それらとの対話を通して独特の表現を展開しています。
本展では、旧日本軍の遺品を用い、
現代社会に警鐘を鳴らします。
(KUNST ARZT 岡本光博)



展覧会コンセプト

危ウキモノタチ(Crisis Species)

戦争は平和の仮面を被ってやってくる。
歴史でも平和の為の正義というプロパガンダによって、
煽られた正論に押し流された人々が
戦争へ向かっていった過去がある。

今回の展示作品はプロパガンダと
社会をテーマに古道具や身の回りのものを使い、
今の世の流れとその行末を暗示的に表した作品と、
先の大戦時の遺品など用い、
過去の危い時代の流れを象徴的に表した作品である。

今の世の流れはどうか?
過去のように危い流れに踏み込んではいないか?
あるいは既にその危うき流れに踏み込んでいるのかもしれない。



PRESS RELEASE



TANAKA Saya (b.1968, Kyoto pref, lives and works in Kansai)
is an artist who pursues the essence of things
through three-dimensional collage using taxidermy and old tools.
She is also a fortune teller.




愚者たちのカーニバル
2019
剥製(キョン、タヌキ、仔イノシシ、仔鹿、
リス、ワニ、カメ、昆虫、鹿足)、帯地、時計部品
剥製たちによるダークなカーニバルパレードは
単なるカーニバルのパレードでは無く、
実は我々の未来を暗示する軍事パレードをパロディ化したもの。
動物たちが背負う太鼓は核兵器を意味する。
危うい過去を巻き戻す様な未来に向かい、このパレードは進んで行く。。




Beginning-始まり-
2020
人体骨格標本(脚部、左腕)、骨格模型、牛革、山羊革、
アルミトランク、アルミ、メス、注射器、鉗子、古写真、LED
死者(のような者)たちが他のものを移植され、
組み換えられながら新たな生命としての
復活を遂げていく世界の始まり。。
生命はテクノロジーによって自然と言うRoot(根)すらなくし、
ポータビリティーで移植的移行的に生命を生産管理され消費されてゆく。
この人の形は決してAIヒューマン(アンドロイド)の姿ではなく、
テクノロジーによって押し込められ人工的な生命の形となった、
我々人間の未来の姿そのものなのかもしれない。



経歴

1968年 京都市生まれ
1994年 ハロルドワシントンカレッジ(イリノイ州シカゴ)中退

個展

2020年『愚者たちのカーニバル』アート美空間Saga (神戸)
2020年『Sign−象徴−』原田の森美術館キギャラリー (神戸)
2021年『終わりの時代のものがたり』igu_m _art  (大阪西天満)

主なグループ展
2014年 『teshio paper xアーティストコラボ2014 展』 
アート美空間Saga(神戸三宮)
2017年 『美の祭典 東京展』東京都美術館
2018年 『7th Discover One Japanese Art 』 
メニアギャラリー(イギリス)
2019年 『時砂場展』igu_m _art (大阪西天満)
2020年 『未来箱展』アート美空間Saga(神戸三宮)
2021年 『瑠璃の地球展』アート美空間Saga(神戸三宮)
2021年 『PRISM展』
コンテンポラリーアートギャラリーZone(大阪箕面)


2014年 第10回 Discover The Kobe Genius Artists Project賞
(ホテルラ・スイート神戸ハーバーランド)




ピエタ−この死を見よ−
2018
革、鹿頭骨、仔鹿頭骨、鹿角、
鹿毛皮、帯地、木、紙
鹿の頭骨や鹿の毛皮、牛の皮、枯れた木など、
かつて生きており今は死んでしまったものたちによって
形作られたピエタ。
それは搾取され尽くし枯れ果てた自然の、命を憂う姿。
未来は私たちの直感、発想、共感の力にかかっている。
自然を蔑ろにしては我々も生きてはいけない。。

BABEL
2020
ヒヨコ剥製、ミニレンガ、リサイクルトイグッズ、木箱