竹本 伊久美 個展 「ヌーデール」

TAKEMOTO Ikumi solo exhibition
NUE DEA L


2018年6月19日(火)から24日(日) 
12:00から18:00


2018.6.19-24 


KUNST ARZT では、3回目となる
竹本伊久美の個展を開催します。
竹本伊久美は、ユーモラスな感性で、
現在における陶芸を考察、表現するアーティストです。
“陶芸/電動ろくろ”を“DJ/ターンテーブル”に見立て、
ニュイブランシュ(2016)では、
キーボード奏者とグダグダのライヴを敢行し、
卒展では、無許可で、20か所ほどの大学内の灰皿を
すべて自身の陶器に置き換えて、
たばこの火を消す行為の痕跡を作品化した
「けむりのUMAみ(2013)」
(残念ながら、京都市美術館での卒展においては、
教授の判断で、強制的に吸殻などを廃棄させられ、
消臭剤まで吹き付けさせられた)など、
斬新な表現を続けています。
お楽しみに。(KUNST ARZT 岡本光博)



アーティストステートメント

昔からあって、おそらく未来にもあって、どこにでもある。
かたちを変えたり変えられたりしながら、
人間の生活も行動も変化させていく素材だなぁ、
すごいなぁ、強いなぁ、という気持ちで土のことを見ています。





たこつぼうず

2018
土、たこぼうずもなか 




モワスターチ

2018
土、フローレット、鏡




山 

2018
土、食べこぼし




おそなえぼん

2018
土、お供物 




UF米

2018
土、おにぎりせんべい 




たべっ子UMA

2018
土、たべっ子どうぶつ 




ことりざら

2018

土、ひよこ饅頭 




イヤディッシュ

2018
土、大好物




パフォーマンス「デケどんキュキュ」
10月1日(土)

竹本伊久美:電気とろくろ
大原美樹:キーボード




『VooとDoo』

「ろくろでロックンロール」、「山をチョップして島をつくる」
をテーマに猫のトイレ用の砂を水で固めて削っています。
削る道具にマイクを付けて音を拾い、
エフェクターを通して音色を変えています。




『チンテク』(右)

ぶりの照焼がテクノのリズムに合わせて
音を出してって期待してしまいます。

『チンカラ』(左)

焼鳥が合いの手を入れてって
期待してしまいます。




『ごじジャリ』

夕方5時のお知らせが流れている間に、
砂の表情を変化させていき成形しました。




『サロンど』

ろくろを弾きたいとずっと思っていました。
演奏者同士が様子を伺いながら
速度、曲調、音色を変えていくように、
即興でできるかたちを
削り出しながら探していきました。
テクスチャーの違う土を練りこんでいるので、
削る場所や当て方で音に違いが出ます。




『塩盤(模写)』

以前からやきものの表面にアイロンビーズで
絵付けをする作品をつくっていました。
レコードもアイロンビーズも塩化ビニルから
出来ていることを知り、ビーズに熱を加えて
プレスしながらカスタムしていくことで
レコードに溝を刻むような
感覚が得られないかと思い、
土台の分部をやきものでつくりました。
知らない誰かがスクラッチしていた
レコードの模写をしました。




『フェアフェア60min.』

家庭教師をしています。
いつもの授業と立場を入れ替えて、
生徒の二人に私の苦手なダンスを
60分間で教えてもらいました。
2回目のダンスの映像では、
油粘土を踏みながら踊りました。
音楽と動きと感触に混乱し、
お互いの関係性もわからなくなっていきました。




『つぶつぶファッションパーラー』
(twist-twist fashion parlor) 
2014
磁器、アイロンビーズ

首、胴、脚で三分割された
壺の枠を組み合わせて好きな形を作り、
アイロンの熱で溶けるビーズを
使って好きに絵付けする。




『ホームセンターUMAみ』
(UMA the beauty of DIY)

2014
磁器土、金具

石や木を拾って加工するような
工夫の余地がある規格の整ったものであってほしいが、
おそらく役に立たないし何なのかわからないもの。



1988年 大阪府岸和田市生まれ
2012年 京都市立芸術大学工芸科 陶磁器専攻 卒業 
2015年 京都市立芸術大学大学院 陶磁器専攻 卒業

展覧会

個展
2013年 日々のうにゃうにゃ / KUNST ARZT
2016年 デケデケどんキュ / DEKE DEKE dumb Q
KUNST ARZT

グループ展
2010年 LOVE THE MATERIAL XI / Pepper's Gallery(東京)
2010年 京都同時代学生陶芸展 / 立誠小学校 (京都)
2010年 LOVE THE MATERIAL in NY / the RED threads(NY)
2011年 おてててん /ギャラリー集(京都)
2012年 京都市立芸術大学制作展 / 京都市立美術館
2012年 京都同時代学生陶芸展 / 立誠小学校
2013年 Colors of KCUA 2013「BRIDGE 作家と素材間」
/ @KCUA (京都)
2013年 尺とり遊び / 祇をん小西 (京都)
2013年 わん・碗・ONE展 / 京都陶磁器会
2014年 京都市立芸術大学制作展 / 京都市立美術館
2014年 連なる / 京都陶磁器会館
2015年 イメージの源流 妖怪展 / 京都高島屋
2015年 イメージの源流 妖怪展 京都高島屋
2016年 イメージの源流 まつり 京都高島屋
2017年 イメージの源流 ―五行思想― 京都高島屋

ワークショップ
2013年 アイロンビーズによるうつわのカスタマイズ / @KCUA




『けむりのUMAみ』
(UMA the beauty of tobacco)

2013
土、たばこ

20日間、京都市立芸術大学
/たばこの火を消す行為を記憶する灰皿。
学校中の灰皿の天板を置き換えて
20日間で変化していく様子を記録した。



残念ながら、
2013年の京都市美術館の卒業制作展においては、

美術館からのクレームでは無く、教員の判断で、
強制的に吸殻などを廃棄させられ、

消臭剤まで吹き付けさせられたとのこと。
残念なことです。




個展「日々のうにゃうにゃ」(2013)
のDM




『しぶへん』 

2012


茶渋が残りやすい性質のあり器であり、
使用する痕跡が文様となる。





『つぶへん』

2013


自由に配置したビーズをアイロンで熱することによって、
文様化できる器たち。










うしぼん・うまぼん
2018
土、なすび、きゅうり 
\ 3,240 set

ことりざら
土、ひよこ饅頭 
\ 2,160 each

たこつぼうず
2018
土、たこぼうずもなか 
\ 3,780 each