森田 志宝 個展 MORITA Shiho solo exhibition Dripping shape 2023年5月2日(火)から7日(日) 12:00から18:00 KUNST ARZTでは、2年ぶり3度目となる 森田志宝の個展を開催します。 森田志宝は、糸に漆を塗り、無数の漆玉が連なる “漆糸”を空間に解き放つアーティストです。 表面張力という自然現象から生まれた漆玉は、 水滴のようなみずみずしさと美しさを内包し、 糸に生命感を与えます。 本展は、一年間塗り育てた漆玉を 軸にしたインスタレーションです。 また、今年の京都府新鋭選抜展にて 優秀賞を受賞しました。 (KUNST ARZT 岡本光博) PRESS RELEASE MORITA Shiho (b.1990,Kyoto,lives and works in Ishikawa) is an installation artist who brings out the new beauty of URUSH lacquer. She earned her MA in Faculity of Art and design in the University of Toyama. |
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個展「Dripping shape(2023)より photo by WATANABE Erina |
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LacquerTree 2021 透漆、絹糸 |
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pulse 2021 朱漆、透漆、絹糸 以上、個展 「滴の放流」(2021) より 撮影:OFFICE MURA Photo |
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個展 「漆の表面張力」(2019) より 撮影:OFFICE MURA Photo |
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沈黙のゆくえ 2017 漆、絹糸 h400,w200,d450cm 沈黙の中で、意識下で静かに うごめく感情を糸の流れで表現した。 |
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アーティスト ステートメント 雨の日に蜘蛛の巣に水滴がつく様子から着想を得て、 蜘蛛の糸と似た成分を持つ絹糸を使い、漆を塗った。 漆は表面張力によって球体になり、 絹糸には無数の漆玉が発生した。 水滴はやがて蒸発して消えるが、 漆玉は漆が空気に触れることで固まり、その場に形が残る。 私はこれを「漆糸」と呼ぶ。 漆糸を空間の重力にさらし、 素材や自然現象と向き合うことは まだ私の知らない漆を知る手がかりになると考える。 |
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clearunclear 2013 漆、絹糸 h80,w140,d140cm 蜘蛛の巣の形から発想した。 この作品は光の当て方により、糸が見える部分と 見えない部分が生まれる。 一面から見るだけでは全体を捉えきれないことを表現した。 |
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経歴 1990年 京都府出身 2016年 富山大学大学院芸術文化学研究科 修了 個展 2014年 「clearunclear」(企画展 ARTBOX152) 西田美術館/富山 2017年 「こびりついた偶然」Ohshima Fine Art/東京 2019年 「漆の表面張力」KUNST ARZT/京都 2019年 「漆雫」穂上画廊/富山 2021年 「滴の放流」KUNST ARZT/京都 2021年 「滴を育てる/Growing drops」ギャラリー無量/富山 2021年 「球体の正体」彗星倶楽部・古道具緑青・石引にて/石川 グループ展 2013年「recollection~素材と時間~」ギャラリー無量/富山 2015年「Boundary line」ギャラリー無量/富山 2016年「新進芸術家育成交流作品展 FINE ART/UNIVERSITY SELECTION 2016-2017」茨城県つくば美術館 2017年「雲の上の展覧会」富山市民プラザ 2018年「アートの今」 アートハウスおやべ/富山 2019年「つつみ−みえるとみえない、作品展」富山市民プラザ 2021年「花のの - Other Fields」富山市民プラザ 2023年「Kyoto Art for Tomorrow 2023 京都府新鋭選抜展?」京都文化博物館 2023年「漆表現の現在 Vol.3」 日本橋島屋S.C.本館6階 美術画廊X/東京 賞歴 2014年「越中アートフェスタ2014」立体部門 優秀賞、 富山県文化振興財団賞 2015年「神通峡美術展」インスタレーション部門 奨励賞 2016年 日本漆工奨学賞 2016年「高岡クラフトコンペティション2016」 漆奨励賞 2017年「第一回公募アートハウスおやべ現代造形展」大賞 2023年「Kyoto Art for Tomorrow 2023 京都府新鋭選抜展」 優秀賞・アンスティチュ・フランセ関西賞 |
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不断髪 2017 漆、絹糸 h400,w200,d450cm 黒の漆糸を、断ち切ることのない 長い髪の毛に例えて制作した。 |
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