水野 智鶴 個展
MIZUNO Chizuru

父をみていた
watching my father

2024年5月21日(火)から26日(日) 
12:00から18:00


KUNST ARZTでは、初となる
水野智鶴の個展を開催します。
水野智鶴は、シルクスクリーン技法を通して、
信仰の在り方を考察するアーティストです。
作品は、アーティスト自身の信仰体験に基づいた
個人的なものではありますが、
独特のスタティックなシルクスクリーン技法は、
モノの存在の気配や感覚を
鑑賞者に喚起させる力があります。
本展では、これまで以上に深いレベルで、
自身の状況を俯瞰的に見つめ直すことから
抽出した作品で構成されます。
(KUNST ARZT 岡本光博)



アーティスト・ステートメント+展覧会コンセプト

私の価値観や物事の判断基準は、
生まれ持った性質が影響しながら教義によって
良いと定義された習慣や、信仰や宗教コミュニティによって
形成されているわけであるが、
その信仰が絶対的な存在になり得なかった時、
自分自身をどのように定義できるのだろうか。
制作で試みていることは、写真を用いて
作家自身の価値観や拠り所の揺らぎを
作品化すること、自身の状況を
俯瞰的に見つめることである。
立ち現れたイメージは緩やかに崩れ、
緩やかな再生を今も繰り返している。



PRESS RELEASE



MIZUNO Chizuru (b.1998, Osaka pref, lives and works in Kansai)
is an artist who examines the nature of faith
through a morbidly obsessive dot silkscreen technique.
She earned her master's degree in a printing course
at Kyoto city University of the Arts.




Hidden parents
2023
1682×1188mm
ユポ紙・シルクスクリーンインク・パネル
両親から子へ語りかけられる言葉からは
優しさや親としての愛を理解することはできるが、
一人の人間からでる言葉か、信仰をベースとした
理想への誘導なのかという疑問から作品を制作しました。
写真を撮影するためにとる手のポーズと、
布を掛けられた人物を網点に変換することで、
両親や家族の虚構性について取り上げます。



経歴
1998年 大阪生まれ
2023年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修士課程 修了

展覧会
2023年 コーポレートアートエイド京都 
(京都市美術館 別館)
2023年 作品展(京都市立芸術大学)
2022年 作品展(京都市立芸術大学)
2022年 全国大学版画展(上野市美術館 東京)
2022年 第10回 PORTO DI STAMPA
(アートゾーン神楽岡 京都、 B-gallery 東京)
2021年 遮りの景象 -ソノムコウヘ-
(2021 Oギャラリーeyes 大阪)
2021年 全国大学版画展(上野市美術館 東京)
2021年 第9回 PORTO DI STAMPA
(アートゾーン神楽岡 京都、 B-gallery 東京)
2021年 京都精華大学展2021(京都精華大学) 
2021年 PICKS!展(サテライトスペースDemachi 京都)
2020年 Style(京都精華大学本館ギャラリー 京都)
2020年 全国大学版画展
(2020 町田市立国際版画美術館 東京)
2019年 全国大学版画展
(2019 町田市立国際版画美術館 東京)
2019年 白銀、天色、そして灰
(オルタナティブスペースyuge 京都)
2019年 A stepping a stone(スタジオクートギャラリー 大阪)



無題
2023 460×340mm
かきた紙・シルクスクリーンインク・パラフィンワックス


個展「父をみていた」(2024)より