前野 藍 個展
えそらごと

MAENO Ai
Fanciful and ephemeral dreams 


2022年8月30日(火)から9月4日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZT では、前野藍の個展を開催します。
前野藍は、詩情豊かで、どこか懐かしい感じのする
半立体的世界を生み出すアーティストです。
独特の描写センスで描き出されれる無国籍な絵が、
仕掛け絵本に見られる手法を取り入れた、
巧みなペーパークラフト加工によって、
唯一無二の世界となり立ち現れます。
本展は、ひとつの絵が繰り返すことで無限に
絵が広がっていく模様や、建築資材であるタ
イルから着想を得た作品などから構成する予定です。
(KUNST ARZT 岡本光博)


PRESS RELEASE



MAENO Ai (b.1981, Kyoto pref, lives and works in Kyoto)
is an artist who creates semi-3-dimensional worlds
that are rich in poetry and have a nostalgic feel.
The stateless pictures drawn with a unique sense of description
become a one-of-a-kind world through skillful paper crafting that
incorporates the techniques seen in picture books.




パピエチュイール
2021



アーティスト・ステートメント / 展覧会コンセプト

幼い頃から紙が好きで絵を描いたり
本の真似事のようなものを作っていました。
ポップアップカードを初めて作ったのは小学生の頃です。

作品を見て、なにかのお話を元に絵を描いているのですか、
と訊ねられます。
また、なんとなく懐かしい感じがする、とも言われます。
小説や童話などを元に作品を作ることもありますが、
だいたいはなんとなく心の中にあるものが
表現のもとになっています。
ラジオから流れてくる歌の歌詞、
適当に流し読んだ小説の断片、
新聞に載ってた写真のぼんやりした記憶、
本屋で立ち読みした絵本、
そういう日常のかけらが集まってできています。
どこにでも、誰でも目にするものだから、
その人の思い出とリンクして
物語を感じてもらえるのかもしれません。

今回は自由に空想を広げ、雲を作ることにしました。
雲に乗れたら何しようという空想、
好きなものを詰め込んでいます。

コレクターの棚や保管箱の中で
静かに眠っている作品ではなく、
100年後にガラクタ市で色々なモノに紛れて
置いてあるような色褪せたモノになることが
私の作品の目標です。
その時に、もとの主人に大事にされていた
雰囲気を纏っていれば、
作家として幸せだなと思います。




パピエチュイール
2021



経歴

1981年生、京都在住 
2000年、京都市立銅駝美術工芸高等学校卒業
2016年より独学でしかけ絵本(ポップアップ絵本)や
アートブックを作りはじめ、企画展・グループ展に参加
2019年よりかみかけら工房として活動、紙もの雑貨の制作も行う

個展
2019年 かみかけら工房の空想紙雑貨店 *字路雑貨店 (京都)

グループ展
2016年〜毎年 BookArt展 山ア書店 (京都)
2019年 Book lovers MOTOYA Book Cafe Gallery (東京)
2020年〜毎年 Book+ MOTOYA Book Cafe Gallery (東京)
2019年〜2021年 K2展  京都市美術館 別館 (京都)






ハルノオト
2020

しかけ絵本




カケラノオト
2020

しかけ絵本




モノトーンの層 (一部)
2021

しかけ絵本












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