井上 裕加里 個展
線が引かれたあと

INOUE Yukari solo exhibition
after the line was drawn


2019年7月27日(土)から8月4日(日)
12:00から18:00 月休

KUNST ARZT では、井上裕加里の
三年ぶり三度目の個展を開催します。
井上裕加里は、タブー視される二項対立する
事象の境界を検証するアーティストです。
これまでに、個人的なネットワークを通して、
日本と韓国、中国との歴史認識のズレに関する
リサーチを重ねてきました。
歴史に翻弄されてきた人々の生の声を掬い上げた
映像作品「maginal woman (2019)」、
韓国、日本の高校生に教室でグルーピングさせた
状況を映像化した「grouping -Japan,Korea- (2013・2017)」他、
小さな声に耳を傾ける姿勢は、広島に出自を持つことと
関係があるのかもしれません。ご注目ください。
 (KUNST ARZT 岡本光博)



アーティスト・ステートメント

私は、東アジアの近現代に潜在する歴史認識、
文化観の差異や関係性、地域性をテーマに
映像作品を制作しています。
他者・他国を排除する動きが世界で顕在化している
今日、「他者」とは何であり、「私たち」と「私たち以外」の
境とは何であるのかを作品を以って考察しています。



PRESS RELEASE



maginal woman

2019
text, two channel video 7'15"

本作は、戦時中に故郷を離れ、70年以上を異国の地で
暮らす女性たちに焦点を当てている。
私が彼女たちと出会ったのは、韓国南部にある
” 慶州ナザレ園”と、京都東九条にある
”故郷の家” という福祉施設である。
慶州ナザレ園は、戦前に内地の朝鮮人男性と
結ばれて朝鮮半島へと渡った在韓日本人女性たちが
暮らす施設であり、故郷の家は、在日コリアンの高齢者が
多く入所されている施設である。どちらの施設も、
日本・韓国へ望郷の念を抱きながらも、様々な理由により
帰郷を断念した方が多く入所し、自国のアイデンティティを
守りながら暮らしている。
本作では、彼女たちが自身の人生を綴った詩と歌を
詠う姿が映像で流れる。彼女たちは、その詩や歌を
仲間たちと何度も口ずさむことで祖国を思い、
慰め合ってきた。彼女たちが作った歌や詩を聴くと、
彼女たちが相異なる文化にはさまれ、
そのどちらにも完全に同化せず、
いつも「まなざし」の意識を持っている事に気づく。
彼女達を通して、異なる文化の狭間でのアイデンティティの
確立や、社会に根深く存在する女性の
地位の問題について考えたい。




罪の意識

2017
video 10’17″ / photo by 麥生田兵吾

原爆ト゛ームをハ゛ックに作家自身か゛
二画面に分かれて向かい合う形て゛、
当時エノラ・ケ゛イに搭乗していた米兵や
マンハッタン計画の参加者といった原爆を開発 して
投下した側の証言と、そのハ゜イロットと
手紙交換をしていた被爆者(少女)たちの証言を
それそ゛れ朗読している。




以上
個展「confidential information」2015年 より




it's a small world

2013
dvd
協力:
石田光亜
Rina Yamanaka
ギャラリー知

韓国の血を引く女の子と日本の女の子に
アーティストの設定したゲームをしてもらう映像作品。



it's a small worldの韓国語の歌詞と日本語の歌詞


grouping
2013
dvd
協力:
福山並木学院高等学校
平松省治先生




以上
個展 「it's a small world」 2013年より



1991  広島生まれ
2012  倉敷市立短期大学 服飾美術学科 卒業
2014  成安造形大学 芸術学部芸術学科
美術領域現代アートコース 卒業

個展
2017 堆積する空気(Gallery PARC/京都)
2015 井上裕加里展 (CAS/大阪)
2015 confidential information (Kunst ARZT/京都)
2013 It's a small world (Kunst ARZT/京都)

グループ展
2019 Parallax Trading
(das weisse haus / Vienna, Austria )
2019 Kyoto Art for Tomorrow 2019
―京都府新鋭選抜展―(京都文化博物館)
2018 日韓交流展「韓日藝術通信 part 3」
 (ART SPACE SAGA/京都)
2018 ーどのような問いー
(清州市立美術館別館1/韓国 清州市)
2017 日韓交流展「韓日藝術通信 part 2」
 (チョンジュ森中GALLERY/韓国チョンジュ市)
2017 京都府アーティスト・イン・レジデンス事業
「京都:Re-Search」 大京都 in舞鶴 (聚幸菴/京都)
2016 パイロットプラント展「赤」(CAS/大阪)
2016 日韓交流展「韓日藝術通信」
 (ART SPACE SAGA/京都)
2015 timelake-時間の湖− (新風館/京都)
2014 成安造形大学卒業制作展 (京都市美術館/京都)
2014 日韓交流展CARRY MORE
 (韓国電力アートセンターギャラリー/韓国ソウル)
2013 成安造形大学卒業・進級制作展 (京都市美術館/京都)
2013 日韓交流展 add me! (海岸通りギャラリーCASO/大阪)
2013 「ここはどこか、あるいは何か」(越山計画/札幌)




猫をかぶる    
2013

仮想の国を建設することを想定とし、
その国の独裁者のようなイメージを纏った。