粟津ユキ子 個展
AWAZU Yukiko solo exhibition

2017年5月16日(火)から21日(日)
12:00から18:00

KUNST ARZT では、粟津ユキ子の初個展を開催します。
粟津ユキ子は、手びねりによって生み出した
‘うずまき’を積層することによって、
生命体のような作陶表現をするアーティストです。
制作には「お呪いを練り込む」という意図もあり、
作品は体から取り出した蠢く臓器のような生々しさとともに、
縄文土器的なアニミズムや原始パワーを内包しています。
本展は、何かを封じる‘壺’の作品群を中心とした構成です。
ご注目ください。(KUNSTARZT 岡本光博)




abate

陶土
2016

形状は壺です。
うずまきの卵の様な意識で作りました。
私が土を抑えて固定し形を作っていく。
そうするとまた土が勝手に動いて固定される。
その動きの面白さを表現したものです。



アーティスト・ステートメント

うずまきのパーツを積み上げてつくるものは
見たことがない輪郭を追うことができ、
お呪いを練り込んでいます。
うずまきには死と生の循環という意味があります。
私にとって、立体を作ることは死んでいない状態を保存し、
身をほじくり返すような行為です。
ほじくり返した身が輪郭となりかたちになる。
それは苦痛でもありうれしいことでもあります。
パーツを埋め尽くしてかたちができたら、私の周りを囲う。
そういったお呪いの塊は私を安心させ
生きていることを固定してくれるような気がします。




ヒルコ

陶土
2016


うずまきのパーツを組み立てて土がうごく、
私が固定する動きをはじめて行った作品です。
オブジェに性別があるとしたら、
ヒルコは女性だと感じてもらえるように
意識して作った作品です。



1994 京都生まれ
2017 京都精華大学 芸術学部造形学科 陶芸専攻卒業

展覧会歴
グループ展
2015 「ここから、これから」GALLERY maronie
2016「土から伝わる」GALLERY maronie
2017「RIVAL」kara-s




object B

2016