森川あいみ 個展
「ラジオ体操第一」

2013年11月26日(火)から12月1日(日)
12:00から19:00 (最終日17:00まで)







KUNST ARZT では、森川あいみの初個展を開催します。
森川あいみは、視点ではなく“視線”を曲面絵画に表現し、
身体性を大胆に取り入れた空間構成を展開しています。
高校生時代、円盤投げの選手であり、
その時のハイテンションな感覚をアートへと変換させたた快作
「私の円盤投げをもう一度(2013)」では、円盤投げの際に見た数秒間の光景が、
目線の動き、位置に合わせて配置された曲面絵画に描き出されました。
本展では、「私の円盤投げをもう一度」で開発した独自の表現を
「ラジオ体操第一」バージョンとして展開します。
「円盤投げ」のスピード感やダイナミックさを失うとはいえ、
ほとんどの日本人が体験している「ラジオ体操第一」での“視線”は
多くの共感を得る可能性があります。
平面かつ静止画という絵画観からは大きく逸脱しながらも、
絵画としての魅力も内包している森川あいみ作品に
ご注目いただければ幸いです。

(KUNST ARZT 岡本光博)





アーティスト・ステートメント

私は物や行為に対する感覚の代替物となるような、
体感と結びつく作品を目指して制作しています。
今回は、ラジオ体操第一をしたときの目線を描きおこし、
体操の動きに合わせた展示をすることで、
その行為を浮かび上がらせようと考えています。
ラジオ体操を題材に選んだのは、歩く行為などは生活の中で行いつつも、
スポーツとしても認識されていますが、
体操は生活の中でもやらない上にスポーツでもない、
日常とスポーツとの間のような面白さを感じたこと。
そして、子どもの頃の夏休みラジオ体操や、
テレビで放送されていたラジオ体操などから、
誰もが知っており、庶民的・大衆的な行為であるところからです。

リヒターのフォトペインティングのように、ありのままの視覚を再現することで、
ものを見るとはどういうことかという問いかけも同時に含んでいます。
動きの中で見ているからこそ、通り過ぎて認識できていないものもたくさんあり、
小さい変化にも注目しながら、ラジオ体操という行為を再構成します。





ラジオ体操第一

曲面ベニアにアクリル絵具
2013


1.のびの運動
2.腕を振ってあしをまげのばす運動
3.腕をまわす運動
4.胸をそらす運動
5.からだを横にまげる運動
6.からだを前後にまげる運動
7.からだをねじる運動
8.腕を上下にのばす運動
9.からだを斜め下にまげ、胸をそらす運動
10.からだをまわす運動
11.両あしでとぶ運動
12.腕を振ってあしをまげのばす運動
13.深呼吸の運動








タイトル:私の円盤投げをもう一度
素材:曲面ベニヤ、アクリル
制作年:2013
コンセプト:過去に自分がやっていた円盤投げのハイテンションな感覚に、
代替物を通して少しでも近づけないだろうかと考えた。
練習場所である3カ所(競技場、自宅前、部屋)での体感をビジュアル化し、作品とした。






タイトル:目標38メートル
素材:ビデオ(2分27秒)
制作年:2011
コンセプト:スポーツをしていた頃つけていた練習日誌の
2007年10月31日のメニューを、2011年10月31日に実際に行い、
当時の感覚に行こうとするけれど行けない「感覚のズレ」を映像作品にした。





経歴

1990年 京都生まれ
2013年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科 イラストレーションコース 卒業 

2013年  京都造形芸術大学 卒業展
その他、アートイベント等出展







タイトル:うまい棒あげるよ、おいで
素材:模造紙、アクリルガッシュ
制作年:2011
コンセプト:「猫の目になりきってものを見る」がテーマ。
猫が人間にされるように、
自分より何倍も大きい生物に見下ろされ餌付けされたら・・・・というところから、
見下ろしてくる未知の生物を作り、人間に働きかけた。