林 もえ 個展
HAYASHI Moe solo exhibition

Leave a empty room



2017年11月7日(火)から12日(日)
12:00から18:00


KUNST ARZTでは林もえの初個展を開催します。
林もえは、「がらんどう」をモチーフにした絵画表現と
その見せ方によって、鑑賞者に“そこにある何か”と
交感させるアーティストです。
本展は、日々生活する中で目にした
「がらんどう」なものたちをメモしたドローイングと、
それらの「がらんどう」さを抽出したような
絵画作品から構成されます。
絵画作品は、あえてモノとして、壁面に掲示するのではなく、
壁に立て掛けるように展示されます。
このことは、これまでの、記憶の中の風景として、
軽やかに絵画を天井から吊り下げる展示とは違い、
「がらんどう」に存在する何かを捉える試みでもあります。
あなたの伽藍神を感じに来てください。
(KUNST ARZT 岡本光博)




vacant house

2017

1818×2273(mm),キャンバスに油彩・クレヨン



アーティスト・ステートメント

がらんどうなものたち、を絵にしている。

人気のない家、
手入れのされていない木々、
野ざらしにされた椅子、
遊ぶことのなくなったおもちゃ、、、
本当にあったのかどうか、
誰も思い出せないような、
人の意識から抜け落ちたものたち。
いつも見ていたとしても、
その存在を認識することはほとんどないだろう。
けれど、私はそれらが気になって仕方がない。
そのため、メモとしてそれらの存在をドローイングし、
残すようになった。

メモを見返すたび、
このがらんどうな存在は一体何なのだろう、
と考えてしまう。
すぐに忘れてしまうようなものだけれど、
それらはまるでメモを残していくかのように、
がらんどうな空白を私の中に作り続けている。

この世界は、私たちにとって
意味のあるものだけで構成されているわけではない。
がらんどうなものたちは、思い出そうとしなければ
意識にのぼってすらこないものだ。
しかし、なくてはならない存在だと、
私の中に残った空白が訴えている。

“がらんどう”とは、どういうことだろうか。
がらんどうであっても、確かにそこに“ある”という
存在に対峙したとき、私たちはそこに何を見るのだろうか。

今回の展覧会では、それらの存在を描いた
ドローイングと絵画作品を展示する。
がらんどうなものたちが残していく空白はまるで、
生きていく上でなくてはならない部屋のように思えて
仕方ないのだが、あなたにとってはどうだろうか。




empty tree

2017

1620×1303(mm),キャンバスに油彩




略歴

1995 京都府出身
2017 現在京都教育大学教育学部美術領域専攻4回生

主な展覧会
2017 わかる/わからない絵画 / 新宿眼科画廊(東京)
2017 reflection / gallery sign(京都)
2017 京展2016 / 京都市美術館(京都) 館長奨励賞
2017 ワンダーシード2017 / トーキョーワンダーサイト渋谷
2017 損保ジャパン日本興亜美術賞FACE2017 /
東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(東京)
2016 巡-meguru- ACTアート大賞展優秀賞グループ展 /

アートコンプレックス・センター(東京)
2016 林間の空地 / 海岸通ギャラリーCASO(大阪)

受賞
2017 京展2016 / 館長奨励賞
2017 ワンダーシード2017 / 入選
2017 損保ジャパン日本興亜美術賞FACE2017 / 入選
2016 ACTアート大賞展2016 / 優秀賞2位







「林間の空地」展示風景
2016
海岸通ギャラリーCASO(大阪)




「わかる/わからない絵画」展示風景
2017
新宿眼科画廊(東京)