田中野穂個展「ういむい」

2012年12月11日(火)から16日(日)
12:00から19:00 (最終日17:00まで)



田中野穂は、これまで主に小さな白い陶器を用いて、
自然と人との関わりを文様を軸に展開してきました。
かすかな文様を纏い、やさしい光を放つ小さなビン型の
陶によるインスタレーション「alcor-うつつ-」(2011)、
100以上もの陶製の鍵「いつか」(2011)、
宮沢賢治「ほしめぐりのうた」からインスピレーションを得て
制作された「twins」(2010)。
これら割れる/壊れるといったはかなさを内包する陶を用い、
詩的で静寂なインスタレーションでした。 





alcor
-ういむい-

2012
ホワイトブルー(磁器土)、LEDライト




ひとひら

2012
日産赤土、白化粧、青磁釉





アンティック家具を台座にした最終日だけのバージョン











「alcor-うつつ-」2011 ホワイトブルー(磁器土)・LEDライト




「alcor-shift-」2011 磁器土・LEDライト・家具



●「alcor」シリーズにおける

既成の小瓶を型どりし、模様を彫り込むことによって陶の厚みを変える。
それによって光の透過が変わり、浮き立つ模様に濃淡が生まれる。
私が思う「記憶」は、非常に儚く、脆く、しかししぶといもの。
ほとんどの、誰もが持っているものである。
掴めそうで掴めない。
その存在は例えるなら星のようであると思う。
わたしたちには理解しえない法則を持った混沌は人の外にも中にも広がっている。
記憶というもの自体が、年月を重ねる度に遠くで煌々と光る星のようになって。
その光が届くまでの距離や時間、それがまた人に思いがけぬ感情を与える。
そのような記憶という曖昧なものをだからこそ愛おしく、そして恐ろしい。
感覚自体を呼び起こすような作品が制作できたらと考えいる。
この「alcor」のシリーズはそのはじまり。
alcorは星の名前。アラビア語で「かすかなもの」
(アーティスト・ステイトメント 2012)


略歴
2012年3月 京都造形芸術大学大学院 修士課程修了
展覧会
2009年9月「あのひ」 (北海道・ギャラリー門馬ANNEX)
2011年9月「いつか」 (大阪・ギャラリー白3)